走行距離1万キロほどでカチカチ音というかチキチキ音のようなエンジンから異音がするようになりました。
原因不明ながらタペット調整が必要なのではと思いエンジンを開けてみることにしました。
修理箇所不明だったのでエンジンを下ろさず、ヘッドカバーを開けての作業です。(エンジンオイル抜かないでできます)
必須工具は
いつものマルチツール
細いマイナスドライバー(チェーンテンショナー緩め用)
リアスタンド(タイヤを回して圧縮上死点出すため)
フィーラーゲージ
シム (時間のある人は計測後必要なシムを注文した方が安く上がります)
磁石(シム取り出し用)
一応外装バラし〜ヘッドカバー開けてのタペット調整はメンテナンスマニュアルを読みました。
まず外装を外していきます。六角のフランジボルト外しまくるだけです。場所によって長さが違うのでどこにどのボルトが入っていたかわかるようにしておくと良いと思います。
次にタンクを外します。
外していくのはガソリンホース、フューエルポンプへのカプラーと、黒いホース(写真でホースバンドが見えてるやつ)
3点外せばタンクが取れます。多少ガソリン漏れますので火気厳禁です。
この後プラグを外し、アクセススペースを確保するため外せるカプラー類は全て外します。
ヘッドカバーを緩めて取り出すのですが、スペースがきついため取り出せないかと思いましたが、右後ろ側の角から上に引き抜くようにすれば取れます。
開けてみたところ。
この後バルブクリアランスの測定をしますので、圧縮上死点を出します。
ギアを入れてタイヤを回し(高いギアの方が回しやすいです)、オルタネーターカバー上部の窓で印を合わせます。
ここでINTAKE, EXHAUSTのクリアランスを測ったのですが、なぜか規定値内。原因を探るべく、カムシャフトを外してみることにしました。
チェーンが張っているのでチェーンテンショナーを緩めます。マイナスで時計回りに回し切ると引っ込んだ状態でロックされます(解除はここから時計回しに少し回して離す)
スパークプラグのスリーブを外して、カムシャフトブリッジを取り外しました。
これでカムシャフト取り出せます。
カムシャフトを抜いたところ、INTAKEの左側のカムレバーが偏摩耗していました。(写真上側)
注文した部品はparts listではカムレバーとなっていましたが、到着した復路ではロッカーアームという名前になっていました。
作業再開し、取り出したところ新旧比較でこれだけ摩耗していました。
(上が車体にあったもの。下が新品)
この後カムシャフトを戻して(カムシャフトに圧縮上死点のマーキングがあるので間違えないよう)、バルブクリアランスを確認。クリアランスに合うようシムを交換し、逆手順で復旧。
一応異音が消えました。もともと正常な音がどんな音だったか思えていないのですが、嫌な音が消えているので直ったものと思われます。